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蝶と千鳥


サイズ: 85×65×60
底: 蛇の目底
見込み: 火炎文

これは「蝶ととんぼ」の図といわれてきた。こんな頭が尖っていて羽が二枚のとんぼなどいない。江戸時代の人々がこの文様を見れば何を描いたかはすぐに分かった。歌舞伎で曾我の五郎と十郎の衣装の文様は、五郎は蝶で十郎は千鳥と決まっている。これを見ればすぐにそれが思い起こされるほど歌舞伎は娯楽の中心だった。 19世紀前半